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Kids Stay(キッズステイ)
query_statsKids Stay 調査レポート vol.1
19
Aug

おむつが取れていない子は、宿の大浴場に入れるのか — 全国1,933軒の公開情報を調べた結果

データ時点 2026年8月19日 / 調査・執筆 Kids Stay

「おむつがまだ取れていないけれど、宿の大浴場に一緒に入っていいの?」。温泉旅行を計画する乳幼児連れの家庭が、予約の前に必ずぶつかる問いです。ところが、宿の公式サイトや予約サイトを読んでも、この答えははっきり書かれていないか、書かれていても曖昧なことがほとんどです。

Kids Stay は掲載している全国 1,933 軒の宿泊施設について、公式サイトと主要予約サイト(楽天トラベル・じゃらん・一休.com)の記載を1軒ずつ確認し、「おむつが取れていない子と大浴場」に関する記述を分類しました。本レポートはその結果をまとめたものです。

8割以上の宿は、読んでも可否がわからない

掲載 1,933 軒のうち、おむつの取れていないお子様が湯船に入れる(おむつの子専用の浴槽がある・水遊び用おむつ着用で可・「おむつのお子様もご入浴いただけます」等の明記)と公式に書いている宿は 65 軒、割合にして 3.4% でした。反対に「おむつの取れていないお子様の大浴場のご利用はご遠慮ください」のように利用不可を明記している宿は 48 軒(2.5%) です。

その中間として、浴場や脱衣所にベビーバス・ベビーチェア・ベビーベッド・湯温計などの設備を備え、湯船に浸からない形でお子様と浴場に同伴できることが分かる宿が 216 軒(11.2%) ありました。

残る 1,641 軒(84.9%)は、公式サイト・予約サイトを読んでも可否を判断できません。何も書いていない宿だけでなく、書いてはあるものの曖昧で、可否を断定できない宿も含みます(例. 「お子様連れ歓迎」とあるが浴場のルールには触れていない、「小さなお子様はご遠慮いただく場合があります」のような含みのある書き方)。本調査ではこうした曖昧な記載を「入れる」「入れない」のどちらにも数えず、この分類に入れています。これは「入れない」という意味ではありません。日本の宿泊業には「細かいことは電話で問い合わせてもらう」文化が根強く、多くの宿は個別対応で解決してきました。しかし乳幼児連れの親にとっては、予約ボタンを押す前に電話をかけて確認する、という一手間が旅行計画の大きな障壁になっています。

大浴場がある宿に絞っても、明記は1割未満

掲載施設のうち、大浴場・共同浴場があると確認できた宿は 1,163 軒です。この 1,163 軒に絞って同じ分類を見ると、次のようになります。

分類軒数大浴場あり 1,163 軒に対する割合
湯船に入れると公式に明記595.1%
設備があり浴場に同伴できる(ベビーバス等)18616.0%
大浴場は利用不可と明記322.8%
可否を判断できる記載がない(曖昧な記載を含む)92379.4%

大浴場のある宿に限っても、可否をはっきり書いている宿は 1 割に届きません。「入れる」と書いている宿より「設備はあるが可否は書いていない」宿のほうが 3 倍多い、というのが現状です。

「入れない」と書いてある宿にも、逃げ道はある

大浴場の利用不可を明記している 48 軒のうち、貸切風呂のある宿が 10 軒、客室に内風呂・露天風呂のある宿が 15 軒ありました。「大浴場は不可、貸切風呂か客室のお風呂で」と案内する宿が一定数あるということです。

また、湯船に入れると明記している 65 軒のうち 38 軒は貸切風呂も備えています。掲載施設全体では貸切風呂のある宿が 467 軒(24.2%) あり、大浴場の可否が分からない場合の現実的な選択肢になっています。

プールについても同様に調べたところ、水遊び用おむつ等の着用でおむつの取れていないお子様が利用できると公式に明記している宿は 97 軒でした(プールのある宿に限った割合ではなく、掲載施設全体に対する軒数です)。

宿が公式サイトに1文書くだけで、9割の宿と差がつく

本調査から言えるのは、おむつの取れていないお子様の入浴について、可否とその条件(専用浴槽・水遊び用おむつ・貸切風呂へのご案内など)を公式サイトに1文書くだけで、その宿は同じエリアの 9 割以上の宿と差がつく、ということです。

「不可」と書くことも、親にとっては十分に価値のある情報です。予約前に分かれば、貸切風呂や客室風呂のある宿を選ぶ、あるいはその宿の貸切風呂を予約する、という判断ができます。分からないまま現地で断られることが、いちばん避けたい体験です。

Kids Stay では、掲載施設のご担当者様からの記載の追加・修正のご連絡を受け付けています。公式サイトの該当ページをお知らせいただければ、確認のうえ反映します。

該当する宿を探す

調査方法

  1. 対象. 2026年8月19日時点で Kids Stay に掲載している全国の宿泊施設 1,933 軒(当サイトの掲載基準は「乳幼児が宿泊できること」「公開情報から子連れに関する事実が確認できること」。日本の全宿泊施設の無作為抽出ではありません)。
  2. 資料. 各施設の公式サイト、および楽天トラベル・じゃらん・一休.com の施設ページに掲載されている記載(楽天トラベルの施設情報は、楽天ウェブサービスの公式APIも利用しています)。2026年8月16〜18日時点の記載にもとづきます。当サイトは毎月、全掲載施設の記載を見直しています。
  3. 「湯船に入れると公式に明記」. 大浴場・共同温泉・貸切/家族風呂で、おむつの取れていないお子様が実際に湯船に入浴できると公式に明記された施設(おむつの子専用浴槽・浅瀬/水遊び用おむつ着用で入浴可/おむつの子も入浴OKの明記)。予約サイトの記載のみで公式に記載がないものは含めていません。客室内の個室風呂だけで可の場合は含めていません。
  4. 「設備があり浴場に同伴できる」. 浴場・脱衣所にベビーバス・ベビーチェア・ベビーベッド・湯温計等の設備があると公式サイトまたは予約サイトに明記された施設。湯船に浸かれるかどうかは問いません(上の分類と重複する施設があります)。
  5. 「大浴場は利用不可と明記」. おむつの取れていないお子様の大浴場利用をお断りする旨が公式サイトまたは予約サイトに明記された施設。
  6. 「可否を判断できる記載がない」. 上のいずれにも該当しない施設。子連れやお風呂への言及が全く無い施設のほか、言及はあるが曖昧で可否を断定できない施設(対象年齢や条件が特定できない表現など)を含みます。可否が「不明」であることを示し、「不可」を意味しません。判定に迷う記載は明記側に数えず、この分類に入れました(明記側を狭く取る保守的な集計です)。
  7. 「大浴場があると確認できた宿」. 公式サイト・予約サイトの記載から大浴場・共同浴場の存在を確認できた施設(1,163 軒)。確認できない施設(大浴場が無い施設と、記載が無く判断できない施設の両方を含む)は除いています。
  8. 分類の手順. 各施設の記載を上の定義に沿って分類し、判定に迷う記載は運営者が該当ページを確認して裁定しています。すべての分類について根拠となる原文の箇所を記録しており、集計はデータベースから機械的に再現できます。数字は時点のもので、施設の設備・ルールは変更されることがあります。個々の施設については各施設ページの最新の記載と、予約前の施設への確認をお願いします。

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