本文へスキップ
Kids Stay(キッズステイ)
sellガイド更新: 2026/10/7
4
Apr

三世代旅行のおすすめの場所と部屋割り|祖父母も孫も疲れない行き先の選び方と部屋の組み立て方

三世代旅行のおすすめの場所と部屋割り|祖父母も孫も疲れない行き先の選び方と部屋の組み立て方

※当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています
※本文の「◯軒以上」などの数は Kids Stay 掲載施設の設備データの集計です(2026年10月時点・全国の宿の総数ではありません)

「今年はじいじとばあばも一緒に行こう」。そこまでは気持ちよく決まったのに、行き先を考え始めた途端に止まる。三世代旅行はだいたいここでつまずくんですよね。0歳から70代まで、歩ける距離も食べたい物も寝る時刻も違う6人前後が、同じ宿で2日を過ごすわけですから、子連れだけの旅行とは別の組み立てが要ります。決めるべきは行き先と部屋割りの2つだけ。この順番で片づけると、残りは自然に決まります。

simuta
simuta
行き先より先に決めるのは移動時間です。ここさえ合っていれば、あとはだいたい何とかなります。

貸切風呂のある宿を探す

Kids Stay なら、貸切風呂のある宿だけを、最初から絞り込んで探せます。エリアと人数を選ぶだけです。

location_on

エリア

tune

こだわり条件

family_restroom

ご家族

hotelおすすめの宿

花巻南温泉峡にある渓流のリゾートホテルで、気分に合わせて選べる貸切風呂が3つあります。夕食・朝食はビュッフェで、キッズルーム併設のファミリーエリアがあります。

map温泉地から行き先を選べます

三世代で満足しやすい温泉地を、館内の設備データで比べています。

親子三世代(親・子・孫)の旅行は、体力も生活のリズムも違う世代が同じ宿で過ごすぶん、決める順番で疲れ方が変わります。

三世代旅行の行き先は、場所より先に「移動時間」で絞る

行きたい場所から考え始めると、たいてい遠くなります。祖父母が「せっかくだから」と遠慮して合わせてくれるので、無理があることは当日まで表面化しません。三世代の行き先は、地名ではなく移動時間から決めると外しにくいんです。

片道2時間から3時間の円を描いて、その中だけで探す

三世代旅行を扱う旅行メディアの多くが、車なら片道2時間から3時間以内を目安に挙げています。理由はシンプルで、長時間の移動そのものが祖父母にとって観光1つ分の消耗になるからです。座っているだけに見えても、同じ姿勢を保つのは腰にも膝にもこたえます。

しかも移動の疲れは当日ではなく翌日に出るのがやっかいなところ。初日は元気だった祖父母が2日目の朝に「今日はゆっくりしてるね」となると、せっかくの旅行が半分になってしまいます。子どもも1時間半を過ぎると飽き始めるので、休憩を挟みつつ2時間前後に収めるのが両者の妥協点です。

まずは自宅を中心に、車で2時間から3時間の円をひとつ描いてみてください。その円の中に温泉地がいくつあるかを数えるところからで十分です。円の外に出たいなら、その代わりに日数を1日足す。移動の日を観光日として数えないのが、三世代で崩れない組み方です。

遠くに行きたいなら現地集合にして、送迎のある宿を選ぶ

祖父母と自宅が離れているなら、車で全員を運ぶ前提を外すと選択肢が広がります。新幹線の駅や空港で現地集合にすると、それぞれの移動が短くなるからです。祖父母は在来線と新幹線で座って移動、子連れは車で荷物ごと移動、というように分けたほうが全員ラクになるケースは多いんですよね。

このとき効くのが宿の送迎です。駅や空港からの送迎を案内している宿も少なくありません。駅から宿までの最後の1キロは、荷物と子どもを抱えた状態ではいちばんきつい区間なので、ここを宿に任せられるかどうかで疲れ方がまるで違います。

新潟のエンゼルグランディア越後中里は越後湯沢駅から無料の送迎バスで約15分、岩手の結びの宿 愛隣館は新花巻駅や花巻駅からの送迎バスがあります(要予約、2026年9月から3歳以上は片道100円の協力金)。どちらも駅からタクシーを探さずに済むのが、祖父母を連れているときの安心材料になります。

ただし送迎は、宿の公式サイトでは要予約や運行時刻の指定つきで案内されていることがほとんどです。到着時刻が決まっていないと予約できないので、現地集合にするなら祖父母の乗る列車を先に決めて、その到着に合わせて送迎を押さえるのが順番になります。乗り換えは1回までに収めると、祖父母が慌てずに済みます。

hotel駅から送迎がある三世代向きの宿の例

和室と貸切風呂と部屋食か個室食がそろい、駅からの送迎(要予約・一部有料の宿あり)を公式に案内している宿から4軒

観光地の数ではなく「宿にいる時間」で行き先を決める

三世代で行き先を選ぶとき、周辺に観光地がいくつあるかを数えたくなりますが、実際に効くのは逆です。観光は1日1か所まで、残りの時間は宿で過ごすという前提で組んだほうが、全員の機嫌が最後までもちます。

実際、Q&Aサイトに投稿された三世代旅行の相談でも、「なるべく歩かないで皆が楽しめる場所」を条件に挙げる声が多く見られました。70代の親と小学生と幼児という組み合わせで、歩く距離を最初の条件にしている点が共通しています。歩き回る観光は、子どもには短すぎ、祖父母には長すぎる。どちらにも合わないんです。それなら宿の滞在時間そのものを長くとるほうが、結果として満足度が上がります。

三世代旅行を扱う宿泊施設の公式サイトでは、計画の段階で祖父母の希望を聞いておくとトラブルが減るとされています。行き先を決めてから伝えるのではなく、候補を2つか3つ出して選んでもらう形にすると、遠慮で本音が出ない問題も避けられます。

チェックインを15時、チェックアウトを11時にすると、宿にいる時間は20時間。1泊2日の旅の中心は、観光地ではなく宿になります。行き先を選ぶときに宿の中身から見たほうがいい理由は、この数字にあります。

移動は片道2時間から3時間、観光は1日1か所。この2つを先に決めるだけで、行き先の候補は現実的な数に落ちる。

世代がそろって満足しやすいのは温泉地。設備データで見ると差が出る

三世代の「おすすめの場所」を挙げると、たいてい温泉地に落ち着きます。感覚の話に見えますが、温泉地は世代ごとの要望が最も重なりやすい場所という理由がちゃんとあります。祖父母は温泉と和食、親は座っていられる時間、子どもはお風呂と広い畳。この3つが1か所で成立するのが温泉旅館なんです。

三世代の宿は和室と貸切風呂と落ち着いて食べられる食事の3つで決まる

宿の設備をひとつずつ見ていくとキリがないので、三世代では和室・和洋室があるか、貸切風呂があるか、部屋食か個室の食事処かの3点に絞って判断すると速いです。この3つはそれぞれ別の世代を助けます。和室は子どもの転落と祖父母の座り方、貸切風呂は人目と待ち時間、個室の食事は騒がしさと途中退席。三世代の摩擦が起きる場所と、きれいに対応しています。

この3点は、宿の公式サイトでも客室ページと食事ページに分かれて書かれていることが多く、予約サイトの絞り込みだけでは同時に確認しにくいところです。先に3点をメモしてから宿を見に行くと、ページを行き来する回数が減ります。

Kids Stay の掲載データ(2026年9月時点)で数えると、掲載2,100軒以上のうち和室・和洋室のある宿が1,300軒以上、貸切風呂のある宿が530軒以上、部屋食のある宿が480軒以上、個室や半個室の食事処がある宿が510軒以上。ところが3つが同時にそろう宿となるとぐっと絞られます。三世代の宿探しが難しく感じるのは、この重なりの少なさが理由です。

三世代向きの温泉地の特徴

数が少ないなら、3点を備えた宿を探しやすい温泉地から当たるのが早い。候補になる温泉地の掲載軒数と特徴を並べると、次のとおりです(掲載軒数は2026年9月時点)。

温泉地掲載軒数三世代向きの理由
下呂温泉18駅から徒歩圏の大型旅館が多く、館内で完結しやすい
伊香保温泉12老舗旅館が集まり、部屋食と個室食の選択肢が広い
有馬温泉13大阪・神戸から1時間圏。金泉の湯めぐりが目的になる
城崎温泉12外湯めぐりを散歩にできる。二間続きの和室を持つ宿もある
箱根39選択肢の総数が多く、価格帯を選びやすい
熱海21新幹線駅から近く、祖父母との現地集合に向く

掲載数そのものより、三世代向きの設備を持つ宿の割合が高い温泉地のほうが探しやすいのがポイントです。伊香保は掲載12軒のすべてが和室と貸切風呂を備えていて(2026年9月時点)、どの宿から見ても外しにくい。逆に箱根は総数が多いぶん、条件から入らないと候補が絞れません。

hotel和室と貸切風呂と落ち着いて食べられる食事がそろう温泉宿

4軒とも和室があり、貸切風呂と、部屋食か個室・半個室の食事処を備えています。祖父母と孫の入浴時間をずらせるタイプ

出発地から見た現実的な行き先

片道2時間から3時間の円に、ここまでの設備の話を重ねると、出発地ごとの現実的な候補が見えてきます。首都圏からなら箱根、熱海、伊香保、鬼怒川、南房総。名古屋からなら下呂、伊勢志摩。関西からなら有馬、城崎、淡路島。福岡からなら別府、黒川。いずれも家族で泊まれる宿が集まる場所で、多くは高速道路か新幹線で2時間から3時間の範囲に収まります(出発地により前後)。

この中では、熱海と下呂が現地集合に向いています。どちらも新幹線や特急の停まる駅から温泉街までが近く、駅からの送迎を出している宿もあるためです。逆に伊香保や黒川はバスかタクシーでの移動が前提になるので、祖父母だけで向かってもらうより、途中の駅で合流して1台の車でまとめて入るほうが安心です。行き先を絞るときは、宿までの最後の30分を誰がどう移動するかまで想像しておくと、当日の段取りで慌てません。

mapこの記事で挙げた温泉地の宿を見る

各エリアの子連れ向けの宿一覧へ

宿そのものを比べたいときは、三世代向けの条件で絞り込んだ特集からのぞくのが早いです。

auto_awesome宿から探すならこの特集

和室・貸切風呂・部屋食を軸にした三世代向けの宿と、館内で一日過ごせる宿を集めています

孫が主役なら館内完結型、祖父母が主役なら歩ける温泉街

同じ温泉地でも、宿のタイプで旅行の性格が変わります。三世代は「誰の楽しみを軸にするか」を先に決めたほうが、結果的に全員が満足するんですよね。全員を平等に満たそうとすると、たいてい全員が少しずつ我慢する旅になります。

外に出ない前提で組む館内完結型のリゾート

孫がまだ小さいなら、館内完結型が圧倒的にラクです。遊び場も温泉もレストランも同じ建物にあるので、午後は祖父母が温泉、親は客室で昼寝、子どもは遊び場、と分散できます。この「全員が別行動する30分」を作れるかどうかが、夕食の空気を決めます。

掲載データ(2026年9月時点)では、大型の温浴施設やウォーターパークを併設する宿が100軒以上、屋内にキッズルームやプレイルームを持つ宿が300軒以上。雨でも寒くても予定が崩れないので、天候に左右されないのも三世代では大きな利点です。

館内完結型を選ぶときに1つだけ見ておきたいのが、館内の移動距離です。大型のリゾートは建物が広く、宿泊棟のエレベーターから別の棟の大浴場まで160メートルほど歩く造りもあります。館内図でエレベーターの位置と、客室棟から大浴場や食事処までの経路を確認しておくと、祖父母が「今日はお風呂はいいわ」と言い出す展開を避けられます。

hotel外に出なくても一日過ごせる館内完結型の宿

大型の温浴施設(隣接施設を含む)と屋内の遊び場を使えるタイプ。祖父母は温泉、子どもは遊び場と、館内で分かれて過ごせます

温泉街を歩くタイプは「石段」と「坂」を先に見る

祖父母を軸にするなら、湯めぐりや街歩きのある温泉地が喜ばれます。ただし温泉街の風情は、たいてい高低差とセットです。伊香保の石段街も、城崎の外湯めぐりも、写真で見る雰囲気の裏に段数と距離があります。

見るべきは3つ。宿から温泉街までの高低差、駐車場から玄関までの段差、ロビーから客室までエレベーターで完結するか。ここを予約前に確認しておくと、当日「ここで待ってるね」と祖父母が離脱する展開を避けられます。伊香保の岸権旅館のように石段街に隣接した宿なら、街歩きの起点が玄関の目の前になり、疲れたらすぐ戻れます。ただし石段街そのものは階段なのでベビーカーは使いにくく、館内の移動を減らすならエレベーターに近い部屋を予約時に頼んでおくと安心です。

simuta
simuta
全員を平等に満たそうとすると全員が少し我慢します。軸を1つ決めるほうがうまくいきます。

祖父母の誕生日・還暦を孫と祝う

母の誕生日に旅行を贈りたい、両親の還暦を孫と一緒に祝いたい。そんなお祝いを兼ねる三世代旅行では、宿を決める前に「どこで乾杯するか」を考えておくと段取りがぶれません。主役は祖父母でも、同じ席には走り回る孫がいます。お祝いの時間を落ち着いて過ごせるかどうかは、宿の食事の形式でほぼ決まります。

乾杯の場は個室の食事処か部屋食にする

孫が声を上げても、途中で席を立っても気兼ねしない場所が第一条件です。候補は個室や半個室の食事処がある宿か部屋食のある宿に絞ります。個室の食事処は記念写真を撮りやすく、部屋食は食べ終わって眠くなった孫をそのまま寝かせられるのが強みです。

ケーキは宿泊の予約時に宿へ頼んでおく

誕生日らしさを出すならケーキですが、当日に持ち込もうとすると保冷や置き場所で慌てがちです。記念日ケーキやお祝い膳を頼めるか、何日前までに申し込むか、料金はいくらかは宿ごとに違います。宿泊の予約と同時に、誕生日のお祝いであることと人数を伝えて確認しておくと確実。公式サイトに案内が見当たらなければ、電話で1本聞いておけば当日慌てません。

主役の部屋は風呂と食事処に近い客室を頼む

主役である祖父母の客室は、大浴場や食事処に近い位置をリクエストしておくと、湯上がりや食後の移動の負担を減らせます。予約のときに「祖父母の誕生日祝いなので、長く歩かずに済む部屋を」と一言添えるだけで、割り当てを考えてもらえることがあります。

和室や貸切風呂、落ち着いて食べられる食事がそろう宿から候補を探すなら、三世代で泊まりやすい宿の特集から見ていくと早いです。

部屋割りは5パターン。人数と「夜の行き来」で選ぶ

行き先が決まったら次は部屋です。三世代でいちばん多い失敗が、ツインを2部屋、離れた階でバラバラに取ること。孫が祖父母の部屋に行きたがって、夜の廊下を何往復もすることになります。廊下に出るのは一度オートロックの外に出るということなので、夜間は特に避けたい形です。

まず同室にするか分けるかを、人数と就寝時刻で決める

判断の軸は2つだけ。人数が5人を超えるかと、就寝時刻が世代で2時間以上ずれるかです。子どもが20時に寝て祖父母が22時、親が24時という家族なら、同室にすると誰かが必ず気を遣います。逆に全員が21時台に寝るなら、広い和室ひとつのほうが安く済んで一体感もあります。

5人を超えると、そもそも1室で泊まれる宿が急に減ります。大人数向けの客室を持つ宿の探し方は家族5人で泊まれるホテルの探し方で整理しているので、人数がネックなら先にそちらを見ておくと早いです。

部屋割り向いている状況弱点
同室(広い和室で川の字)全員の就寝時刻が近い。5人まで就寝時刻がずれると全員が気を遣う
二間続き・続き間6人以上。襖で仕切って寝る時間を分けたい部屋数が少なく、早く埋まる
コネクティングルーム昼は一体、夜は独立にしたい内ドアつきの客室がある宿が限られる
隣同士の別室上の2つが取れないとき廊下に出る移動が発生する
離れ・コテージ・一棟貸し夜泣きや声を気にしたくない温泉や食事処まで屋外を歩く場合がある

分けるなら二間続き、コネクティング、隣室の順に探す

部屋を分けるなら探す順番があります。まず二間続き(続き間)。10畳と6畳のように襖でつながった和室で、開ければ一部屋、閉めれば二部屋という切り替えが襖1枚でできるのが強みです。夜だけ仕切って、朝は開けて全員で朝食、という使い方ができます。二間続きの客室を持つ宿は数が多くないので、見つけたら早めに押さえるのが正解です。

次がコネクティングルーム。隣り合った2室が内ドアでつながるタイプで、洋室系のホテルに多い形です。二間続きよりは見つけやすいものの、対象は一部の客室だけで要予約という宿がほとんどなので、空室検索では出てこず電話で確認する必要があることが多いです。

どちらも取れないときの次善策が隣同士の別室。このときは同じ階の隣室を必ずリクエストしてください。「隣が空いていなければ同じ階で」と伝えるだけで、当日の割り当てが変わることがあります。

探し方にもコツがあります。二間続きは「二間」「続き間」「10畳+6畳」のように畳数を並べた表記で客室名に出ていることが多く、コネクティングは客室一覧ではなくよくある質問や館内案内のページに書かれている宿もあります。公式サイトの客室ページで見つからないときは、宿に「6人で1つの区画にまとめたい」と伝えて聞くのがいちばん早いです。人数と年齢を先に言うと、宿側から客室を提案してくれることもあります。

hotel二間続きの和室・和洋室がある大人数向けの宿

二間に分かれた客室を持つタイプ。世代で就寝時刻がずれても、同じ客室の中で分かれて休めます

気兼ねをゼロにしたいなら離れ・コテージ・一棟貸し

孫がまだ夜泣きをする月齢だったり、祖父母が早く休みたかったりするなら、建物ごと独立した客室がいちばん確実です。掲載データ(2026年9月時点)では、離れ・コテージ・一棟貸しのある宿が470軒以上。隣室に誰もいない状態は、声のボリュームを気にしなくていいという一点で三世代に効きます。

弱点は動線です。大浴場や食事処まで屋外を歩く造りだと、雨の日や冬は祖父母の負担になります。予約前に棟から本館までの距離と、屋根があるかを確認しておくと安心です。

部屋を分けるなら二間続き、コネクティング、隣室の順。どれも数が少ないので、行き先が決まったらほかの手配より先に押さえる。

風呂と食事と支払いは、宿を押さえる前に決めておく

行き先と部屋が決まれば大半は終わりですが、当日いちばん揉めるのは残りの3つです。風呂と食事と支払いは、予約ボタンを押す前に決めておくと当日の空気が変わります。

貸切風呂は祖父母と孫を同時に助ける

三世代で最も費用対効果が高い設備が貸切風呂です。理由は2つ。祖父母は人目と洗い場の混雑を気にせずに済み、宿によってはおむつの取れていない孫も一緒に湯船に入れるからです。条件が合えば、1つの設備で両方が解決します。

掲載データ(2026年9月時点)では貸切風呂のある宿が530軒以上、うち無料で使える宿が120軒以上。さらにおむつの取れていない子の入浴を公式に受け入れている宿(大浴場か貸切風呂)は60軒以上と、かなり限られます。孫の温泉デビューを兼ねるなら、年齢の扱いは宿ごとに違うので子どもの温泉デビューで目安を確認してから予約すると安心です。

使い方のコツは時間をずらすこと。祖父母と孫の組、親だけの組で枠を2つ取ると、祖父母はゆっくり、親は久しぶりに1人で入れます。当日受付の宿はチェックイン時に予約が集中し、夕食前の時間帯から先に埋まるので、到着したらまず風呂の枠から押さえてください。

貸切風呂の使い方は宿によって差が大きく、公式サイトでは事前予約制、当日先着順、空いていれば自由に利用の3通りのどれかで案内されています。事前予約制なら宿泊の予約と同時に押さえられることもあるので、予約の確認メールが届いた時点で一度チェックしておくと確実です。

食事は部屋食か個室食か、バイキングなら運ぶ役を決める

食事は世代の好みが最も割れる場面です。子どもはハンバーグとカレー、祖父母は刺身と煮物、親はとにかく座っていたい。一皿で全員を満たすのは無理だと割り切って、形式で解決するのが近道です。

選び方の軸は部屋食か、個室や半個室の食事処かの2択です。部屋食は移動がゼロで、孫が眠くなればそのまま寝かせられるのが強みですが、配膳の時間に縛られます。個室食は席を立ちやすく、お祝いにも向きます。

バイキングを選ぶなら、席をビュッフェ台の近くにリクエストして、運ぶ役を孫に任せるのがおすすめです。祖父母が何度も往復せずに済むうえ、孫が「ばあば、これ好きでしょ」と持っていく時間が生まれます。三世代の食事でいちばんいい顔が見られるのは、だいたいこの場面です。

支払いと日程を先にルール化する

最後にお金の話。三世代旅行で気まずくなる原因の上位が、支払いを曖昧にしたまま当日を迎えることです。定着しやすいのは宿泊費は祖父母、外食と高速代は子世代、土産と各自のおやつは各自という分け方。全額を断るより、お互いが何かを負担する形にしたほうが長く続きます。

ここまでの確認事項をまとめると、予約の前に宿に聞くことは4つに絞れます。6人が1つの区画に収まる客室があるか、貸切風呂は予約制か先着順か、食事は個室か部屋食にできるか、駐車場や玄関からロビーまでに段差があるか。この4つを1本の電話で聞いてしまえば、あとは当日を待つだけになります。

日数は1泊2日が最も崩れにくいです。2泊以上にするなら、中日に「何もしない日」を入れるのが鉄則。予約の時期も忘れずに。二間続きやコネクティングは数が少ないので、連休なら通常の客室より1か月以上前倒しで動くのが安全です。

貸切風呂は、事前予約制なら宿泊の予約と同時に、当日受付ならチェックイン直後に押さえる。支払いのルールは宿を決めるより先に共有しておく。

travel_explore三世代向きの条件で温泉地から探す

個室食事処や貸切風呂のある宿を、この記事で挙げた温泉地ごとに見られます

三世代で泊まれる宿を条件から探す

和室があって、貸切風呂と個室・半個室の食事処を持つ宿をあらかじめ選んであります。行きたいエリアを足すだけで絞り込めます。

location_on

エリア

tune

こだわり条件

family_restroom

ご家族

まとめ

三世代旅行で決めることは、行き先と部屋割りの2つに集約されます。行き先は地名からではなく片道2時間から3時間の円から選び、その中で和室と貸切風呂と落ち着いて食べられる食事の3つがそろう温泉地を見る。部屋は人数と就寝時刻のずれで、同室か、二間続きか、コネクティングか、隣室か、離れかを決める。風呂と食事と支払いのルールは、予約の前に共有しておく。

この順番で決めていくと、候補は自然に数軒まで絞れます。まずは自宅から2時間から3時間の円の中に、どの温泉地が入っているかを地図で確かめるところから始めてみてください。

祖父母を交えず親子2人・3人で出かける旅の組み立ては、子連れの親子旅行の行き先と宿の選び方へ。

article三世代旅行の準備で次に読むもの

よくある質問

家族三代で旅行に行くならどこがいい?

自宅から車で2時間から3時間の円の中にある温泉地が第一候補です。世代ごとの要望が最も重なるのが温泉旅館だからで、祖父母は温泉と和食、子どもは広い畳とお風呂、親は座っていられる時間が同時に手に入ります。温泉地では下呂温泉、伊香保温泉、有馬温泉、城崎温泉が、和室と貸切風呂、個室食か部屋食を備えた宿を探しやすい候補です。

関東で三世代旅行におすすめの場所は?

都心から2時間台という条件で見ると、箱根、熱海、伊香保温泉、鬼怒川温泉、南房総が現実的な候補になります。箱根と熱海は掲載軒数が多く価格帯を選びやすい一方、条件から絞らないと候補が広がりすぎます。伊香保は石段街周辺に老舗旅館が集まり、部屋食や個室の食事処、貸切風呂を持つ宿を探しやすい温泉地です。

三世代旅行の費用は誰が払う?

決まりはありませんが、役割で分けるのが揉めにくい形です。宿泊費は祖父母、外食と高速代やガソリン代は子世代、土産と各自のおやつは各自、という分け方が定着しやすいようです。祖父母が全額を出したがる場合も、全部を断るより「では食事はこちらで」と何かを引き受けるほうが、翌年以降も続けやすくなります。金額より、事前に共有してあるかどうかが当日の空気を決めます。遠方ほど交通費の比重が大きくなるので、行き先を決める段階で総額の見当をつけておくと、支払いの相談もしやすくなります。

祖父母とは同じ部屋と別の部屋のどちらがいい?

就寝時刻が世代で2時間以上ずれるなら分けたほうがいいです。分けるといっても完全な別室ではなく、襖でつながった二間続きか、内ドアでつながるコネクティングルームが理想的。昼は開けて一体、夜は閉めて独立という切り替えができます。どちらも数が少ないので、取れないときは同じ階の隣室をリクエストしてください。夜に廊下を行き来する形だけは避けたいところです。

三世代旅行に向いている日数は?

1泊2日が最も崩れにくいです。2泊以上になると祖父母の疲労が蓄積し、子どもの生活リズムも乱れやすくなります。年1回の2泊3日より、年2回の1泊2日のほうが満足度が高くなりやすい形です。どうしても2泊するなら、中日に観光を入れず、館内で過ごす日にしてください。移動日には予定を詰め込まないのが基本です。

関連記事

ビジネスホテルに家族で泊まれる?ファミリールームとは何かと4人家族の部屋の選び方
sellガイド

ビジネスホテルに家族で泊まれる?ファミリールームとは何かと4人家族の部屋の選び方

京都の子連れモデルコース|何泊がいい?1日目から3日目の回り方と毎晩泊まる場所
sellガイド

京都の子連れモデルコース|何泊がいい?1日目から3日目の回り方と毎晩泊まる場所

小学生と行く家族旅行のおすすめ|夏休み・春休みの行き先と宿を低学年・高学年で選ぶ
sellガイド

小学生と行く家族旅行のおすすめ|夏休み・春休みの行き先と宿を低学年・高学年で選ぶ

この時期の特集